睡眠記録アプリ「Sleepa」につきまして

睡眠記録アプリ「Sleepa」

Medisenseでは、睡眠を記録し、データ共有するアプリ「Sleepa」を開発中です。

Sleepa(すりーぱと読みます)は、iOS向けのアプリで、Apple Watchを必要とします。Apple Watchで計測した睡眠状態を表示し、必要であれば医療機関へ情報共有することを目的としています。

日本において、睡眠に問題があると感じている人は5人に1人に上ると言われています。

他方で、日本の睡眠を巡る医療には、いくつか問題があることが知られています。列挙すると以下のようなことが指摘されています。

  1. 睡眠薬の処方が多い
  2. 認知行動療法が行われていない
  3. 睡眠を客観的に測定する方法が限定的

Sleepaは、長年にわたって不眠症クリニックを運営してきた弊社代表のアイデアを取り入れ、これらの問題を少しだけも緩和するために開発されました。まず問題の1から見ていきましょう。

睡眠薬の処方の多さについて

2009年という少し古いデータですが、日本の20-75歳の人口において、睡眠薬が処方されたことのある割合は4.7%だという推計があります。また、睡眠薬は長期にわたって服用する例も多く、厚労省をはじめ日本の医療を担う人たちの間では、なんとか睡眠薬の適正な減薬を進めようという動きが続いてきました。ですが、その試みはうまくいっているとは言い難い状況です。

認知行動療法が行われていない

睡眠薬の減薬がうまくいかないことの理由の一つは、「認知行動療法(CBT-I)」が日本でほとんど行われていないためです。

いわゆる先進国では、不眠症治療の第一の選択肢はCBT-Iです。これは、睡眠時間、就寝時間を調整したり、睡眠の環境を整えることによって睡眠を改善するもので、薬を使いません。適切に行えば、十分に効果があることも証明されています。ところが、日本ではこれはほとんど行われていないのです。

なぜこれが行われないのかについては、いくつか議論があります。直接的な理由としては、一部の医療機関・専門医を除いてCBT-Iが保険適用にならないことが挙げられます。この辺りは、膨れ上がる医療費との関係で難しい問題ですね、、、(このあたり、いずれ詳しく触れたいと思います)

睡眠を客観的に測定する方法が限定的

不眠症治療にCBT-Iが用いられないために、治療の第一の選択肢は必然的に睡眠薬になります。しかも、実際の医療の現場では、医者が「本当に寝られていないのか」を確かめる方法は問診以外にはありません。つまり、患者が「寝られない」と言うと必然的に睡眠薬が処方されるということです。

長く不眠症の治療の現場にいた医師に言わせると、「実際は寝られているけども、患者は寝てないと感じている」ケースも多いそうです。また、本当に寝られていないケースでも、睡眠薬に頼らず治療ができればそれに越したことはありません。睡眠薬にもいくつかありますが、未だに副作用のあるお薬もあるのです。

Sleepaは、そんな不眠症治療の現場において、客観的な睡眠データを提供することを目的として開発されました。まずは自分の睡眠がどうなっているか、客観的に把握することから始めましょう。

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