「昨夜はほとんど眠れなかった」。そう感じた朝でも、Apple Watchの記録を見ると、実際にはそれなりに眠れていることがあります。この「感じている睡眠」と「実際の睡眠」のずれは「睡眠誤認」と呼ばれ、不眠の相談の中では珍しくありません。
今回から、睡眠アプリ「Sleepa」の主な機能を1つずつ紹介していきます。1回目は、このずれに自分で気付くための機能、「睡眠日誌」です。
はじめに
この記事は、Sleepaを開発している株式会社Medisenseの共同設立者で、エンジニアのMasaが書いています。睡眠誤認そのものについては、「睡眠誤認」とはなにかで詳しくお話ししました。今回は、Sleepaの中でそれをどう確かめられるのか、というお話です。
睡眠日誌とは
睡眠の診療では、患者さん自身に毎日の睡眠を書き留めてもらう「睡眠日誌」がよく使われます。何時に布団に入り、何時ごろ眠り、夜中に何回目が覚めたか。本人の感覚を記録として残すことで、医師と患者が同じものを見ながら話せるようになります。
Sleepaの睡眠日誌は、これをiPhoneで手軽につけられるようにしたものです。紙の睡眠日誌との大きな違いは、Apple Watchが記録した睡眠と並べて見られることです。
記録するのは2つだけ

睡眠日誌の画面で記録するのは、次の2つです。
- 昨夜の睡眠のスコア:右のスライダーで、昨夜の睡眠を10点満点で採点します。正確でなくてかまいません。あなたの主観で大丈夫です。
- 1時間ごとの状態:前の日の19時から当日の18時まで、1時間ごとに「活動中」「入床中(起きている)」「入床中(寝ている)」のどれだったかを、スライダーで選びます。
入力した内容は、その場で保存されます。細かく思い出す必要はありません。「このあたりは眠れなかった気がする」という感覚のまま、つけてみてください。
日誌をつけるタイミング
睡眠日誌は、ホーム画面の日付の一覧で、その日の右にあるペンのアイコンから開きます。今日と、それより前の日の分を記録できます。
毎日決まった時刻に、睡眠日誌のお知らせも届きます(はじめは12時15分。「設定」で時刻を変えたり、オフにしたりできます)。記憶が新しいうちに、その日のうちにつけるのがおすすめです。
Apple Watchの記録と見比べる
睡眠日誌が役に立つのは、ここからです。ホーム画面で日付をタップすると、その夜の睡眠グラフが表示されます。Apple Watchが記録した覚醒・レム睡眠・コア睡眠・ディープ睡眠が、時間ごとに並んでいます。

この画面で「睡眠日誌を表示する」をオンにすると、グラフの下に、あなたがつけた睡眠日誌が同じ時間の目盛りで表示されます。「自分ではこう感じていた」と「Apple Watchではこう記録されていた」を、1つの画面で見比べられるわけです。表示する時間の範囲は、矢印のボタンで1時間ずつ広げられます。
たとえば、日誌では夜中の2時から4時まで「起きていた」とつけたのに、Apple Watchの記録では、その間のほとんどを眠っていた、ということがあります。これが、睡眠誤認のときに起きている「ずれ」です。正常な睡眠でも、夜中には短い覚醒が何度も起きています。覚醒と覚醒の間の時間まで「起きていた」と感じてしまうと、「一晩中眠れなかった」という感覚になります。
見比べるときに気をつけたいこと
Sleepaは、日誌とApple Watchの記録のずれを自動で判定したり、「睡眠誤認です」と教えてくれたりするわけではありません。2つのグラフを見比べるのは、あなた自身です。
また、Apple Watchの睡眠の記録も、センサーの情報から推定したものです。睡眠の専門的な検査と同じ精度があるわけではありません。ずれが見つかっても、それだけで「自分は眠れている」「薬はいらない」と判断しないでください。睡眠の悩みがある場合は、医師に相談しましょう。そのとき、何日分かの睡眠日誌とApple Watchの記録は、医師と話すための材料になります。
まずは1週間、つけてみる
睡眠日誌は、1日だけでは傾向が分かりません。まずは1週間ほど続けてみてください。「眠れなかった」と感じた日に、実際の記録はどうだったか。何日分かを並べてみると、自分の感覚の癖が見えてくるはずです。
Sleepaは、インストールしてから7日間、すべての機能を無料でお試しいただけます。8日目以降に睡眠日誌をつけるには、有料のプランが必要です(無料期間が終わっても、自動で料金がかかることはありません)。
次回は、Sleepaのもう1つの機能、マナーモードでも鳴る「目覚ましアラーム」を紹介します。
Sleepa — 睡眠を科学するアプリ
Apple Watchで計測した睡眠データを、AIによる睡眠分析や睡眠日誌と合わせて振り返ることができます。Sleepaの詳しい紹介はこちら。
※ご利用にはApple Watch(Series 6以降)とiOS 26以降のiPhoneが必要です。
ご利用にあたって:本アプリは医療機器ではありません。分析結果は参考情報であり、医療診断ではありません。気になる症状がある場合や、睡眠の状態に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
Sleepaの機能紹介
- 「睡眠日誌」で、感じている睡眠と実際の睡眠を見比べる(この記事)
- 確実に鳴る目覚まし — AlarmKitを使ったSleepaのアラーム
- AIが睡眠データを読み解く — Sleepaの睡眠の分析とAIによる所見
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