睡眠と医療

Apple Watchの睡眠スコアの見方 — 何で決まる?平均は?100点は取れる?

watchOS 26から、Apple Watchで「睡眠スコア」が見られるようになりました。朝起きると、前の夜の睡眠が0〜100点で表示されます。けれども、「何で点数が決まるの?」「みんなは何点くらい?」「100点は取れる?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Appleが公開している情報をもとに、睡眠スコアの仕組みと見方、点数を上げるためにできること、そしてスコアだけでは分からないことを整理します。

はじめに

この記事は、睡眠アプリ「Sleepa」を開発している株式会社Medisenseの共同設立者で、エンジニアのMasaが書いています。Medisenseは、睡眠を専門とする医師が代表を務める会社です(Sleepaを作った理由)。Apple Watchの4つの睡眠の段階の基本は、Apple Watchの睡眠データの見方で説明しています。

睡眠スコアとは

睡眠スコアは、前の夜の睡眠を0〜100点で表したものです。朝、目が覚めたあとに表示されます。

  • 見る場所:Apple Watchの「睡眠」アプリを開くと、最初に表示されます。iPhoneでは、「ヘルスケア」アプリの「睡眠」に睡眠スコアの項目があります。スコアをタップして情報ボタンを押すと、内訳と計算の考え方を確かめられます。
  • 必要なもの:watchOS 26以降のApple Watch(Series 6以降、SE(第2世代)以降、Ultra)と、iOS 26以降のiPhoneです。
  • 記録の条件:Apple Watchで睡眠を記録する設定をオンにして、Apple Watchをつけたまま1時間以上眠る必要があります。Appleは、寝る前にApple Watchを30%以上充電しておくようすすめています。

点数は3つの項目で決まる

Appleによると、睡眠スコアは次の3つの項目の合計です。

項目(配点)何を見ているか
睡眠時間の長さ(50点)眠っていた時間
就寝時刻の一貫性(30点)眠りについた時刻が、過去13日間とそろっているか
睡眠中断(20点)夜中に目覚めた回数と、起きていた時間

半分の50点が睡眠時間で決まり、次に大きいのが、毎晩同じような時刻に眠りについているかどうかです。同じ時間だけ眠っても、いつもより遅く寝た夜は点数が下がることがあります。

なお、Appleは、それぞれの項目の中の細かい計算方法までは公開していません。また、公式の説明では、深い睡眠やレム睡眠の量は項目として挙げられていません。

点数の区分

合計の点数は、次の5つの区分に分けて表示されます。

区分点数
非常に低い0〜40点
低い41〜60点
普通61〜80点
高い81〜95点
非常に高い96〜100点

この区分は、2025年12月のwatchOS 26.2で変わりました。それまでは90点以上が最上位の区分で、全体に今より低い点数で上の区分に入っていました。変わったのは区分の境目で、点数の計算のしかたではありません。そのため、睡眠は変わっていないのに、以前より低い区分で表示されるようになった方もいるはずです。

平均は何点?

Appleは、利用者の平均点を公表していません。目安になるのは区分で、61〜80点が「普通」です。

ただ、睡眠スコアは、ほかの人と比べるよりも、自分の過去の点数と比べるほうが役に立ちます。生活のリズムや年齢によって、点数の出やすさは人それぞれだからです。1晩の点数に一喜一憂せず、1〜2週間の流れを見てみましょう。

100点は取れる?

3つの項目で満点を取れば、100点になります。そのためには、十分な時間眠り、過去13日間とそろった時刻に眠りにつき、夜中の目覚めも少なく短い、という条件がそろう必要があります。

けれども、毎晩100点を目指す必要はありません。正常な睡眠でも、夜中には短い覚醒が何度も起きていて、Apple Watchはそれも記録します(Apple Watchの睡眠で「覚醒」が多いのは問題?)。点数を気にしすぎると、それ自体が不安のもとになり、かえって眠れなくなることもあります。こうした状態は「オーソソムニア」と呼ばれ、睡眠の専門家も注意を呼びかけています。

点数を上げるためにできること

  1. 眠る時間を確保する:厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、大人は6時間以上を目安に、必要な睡眠時間を確保するようすすめています。必要な時間には個人差があります。
  2. 眠りにつく時刻をそろえる:配点の30点は、就寝時刻の一貫性です。休みの日も含めて、眠りにつく時刻を大きくずらさないようにすると、点数が安定しやすくなります。
  3. 夜中の目覚めを減らす:寝る前のお酒やカフェイン、暑さ寒さや物音などは、夜中の目覚めを増やします。

ただし、点数を上げるために、眠くないのに早く布団に入ったり、長く布団の中で過ごしたりするのはおすすめしません。眠れないまま布団で過ごす時間が長いと、布団と「眠れない」という感覚が結びつき、かえって眠りにくくなることがあります(不眠の原因は何か)。同じガイドでも、高齢の方は布団の中で過ごす時間が8時間以上にならないようにすることがすすめられています。

睡眠スコアだけでは分からないこと

  • 自分の感じ方と日中の調子:スコアは、あなたがよく眠れたと感じたかどうかを知りません。点数が低くても、日中に元気に過ごせているなら、睡眠は足りていることがほとんどです。
  • 眠りの中身:深い睡眠やレム睡眠のバランス、眠っている間の呼吸の様子は、3つの項目には含まれていません。
  • 病気かどうか:スコアは病気を判断するものではありません。点数が高くても、睡眠時無呼吸症候群などがないとは言えません。Apple Watchには、スコアとは別に「睡眠時無呼吸の通知」(Series 9以降など、対応する機種と国・地域のみ)があります。
  • 記録の誤差:スコアのもとになる睡眠の記録は、手首の動きや心拍などから推定したもので、誤差があります(Apple Watchの睡眠の記録は、どこまで正確?)。

大きないびきや、眠っている間の呼吸の停止を指摘された、日中の強い眠気がある、眠れない夜が続く、といったときは、点数にかかわらず医療機関に相談してください。

Sleepaの睡眠スコアとの違い

私たちの睡眠アプリ「Sleepa」も、Apple Watchの記録をもとに、独自の「睡眠スコア」を100点満点で表示します。Appleのスコアとは、見ているところが違います。

Sleepaの睡眠グラフの画面。Apple Watchが記録した睡眠の下に、睡眠日誌でつけた自分の感覚が同じ時間の目盛りで表示されている
Sleepaの項目(配点)満点の目安
時間(30点)眠っていた時間が7時間以上
効率(20点)布団にいた時間のうち、眠っていた割合が85%以上
段階(20点)深い睡眠が13%以上、レム睡眠が18%以上
呼吸(15点)眠っている間の血中酸素の最低値が95%以上
覚醒(15点)夜中の覚醒の回数が少ない

Appleのスコアが「時間」「規則正しさ」「中断」を見ているのに対して、Sleepaは、眠りの効率や段階のバランス、呼吸といった、眠りの中身も見ています。どちらの目安も、アプリの中で使っている目安で、医学的な基準ではありません。2つのスコアが違っても、どちらかが間違っているわけではなく、違う角度から睡眠を見ているということです。

Sleepaでは、ほかにも次のことができます。

  • 感じ方と見比べる:睡眠日誌をつけると、Apple Watchの記録のグラフの下に同じ時間の目盛りで重ねて表示され、感覚とのずれがひと目で分かります(睡眠日誌の紹介)。
  • 30日の傾向:「睡眠を分析」を押すと、過去30日間の睡眠時間や寝つき、夜中の目覚めの傾向を、AIが短い文章でまとめます(AIによる分析の紹介)。

Sleepaは、病気の診断をするアプリではありません。自分の睡眠を知り、医師と話すための材料として使ってください。最初に起動してから7日間、すべての機能を無料でお試しいただけます(無料期間が終わっても、自動で料金がかかることはありません)。

まとめ

  • Apple Watchの睡眠スコアは、前の夜の睡眠を0〜100点で表す。Apple Watchの「睡眠」アプリとiPhoneの「ヘルスケア」アプリで見られる
  • 点数は、睡眠時間の長さ(50点)、就寝時刻の一貫性(30点)、睡眠中断(20点)の合計
  • 区分は、61〜80点が「普通」、81〜95点が「高い」、96点以上が「非常に高い」。watchOS 26.2で境目が厳しくなった
  • 平均点は公表されていない。ほかの人より、自分の過去の点数と比べる
  • 100点は取れるが、目指す必要はない。点数を気にしすぎないこと
  • 眠る時間の確保、就寝時刻をそろえること、夜中の目覚めを減らすことが、点数にも睡眠にも役立つ
  • スコアは、感じ方や眠りの中身、病気の有無までは教えてくれない

参考:Apple「Apple Watchで睡眠スコアを表示する」(Apple Watch ユーザガイド)/Apple「Apple Watchで睡眠を記録してiPhoneで『睡眠』を使う」/MacRumors「iOS 26.2 and watchOS 26.2 Update Sleep Score Ranges」(2025年11月)/厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」/Baron KG ほか「Orthosomnia: Are some patients taking the quantified self too far?」J Clin Sleep Med 13(2), 2017


Sleepa — 睡眠を科学するアプリ

Apple Watchで計測した睡眠データを、AIによる睡眠分析や睡眠日誌と合わせて振り返ることができます。Sleepaの詳しい紹介はこちら。

App Storeからダウンロード

※ご利用にはApple Watch(Series 6以降)とiOS 26以降のiPhoneが必要です。AIによる文章は、Apple Intelligenceに対応したiPhoneで使えます。

ご利用にあたって:本アプリは医療機器ではありません。分析結果は参考情報であり、医療診断ではありません。気になる症状がある場合や、睡眠の状態に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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